『烏に単は似合わない』感想

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本の情報
タイトル烏に単は似合わない
ジャンル和風ファンタジー
著者阿部智里
出版社文藝春秋
媒体Audible
ナレーター疋田涼子
ご注意

本編のネタバレを含みます。
大丈夫な方は「感想を読む」をタップしてお進みください。

和風ファンタジー・八咫烏シリーズの第1巻。
この作品を選んだのは、アニメがとても面白かったのでぜひ原作を履修したいと考えたからです。

アニメでは第1巻『烏に単は似合わない』と第2巻『烏は主を選ばない』の内容が同時進行で描かれていました。
ボリュームが多すぎてカットされた部分もあったようで、原作を聴いてようやく全てのエピソードを把握できました。

怖い~。あせびの君がとにかく怖い。
アニメの最終話まで視聴してから原作を聴いたので、結末は知っていました。
でも結末を知っているからこその怖さがありました。
彼女が能動的に動く時には、無邪気さの奥に必ずと言っていい程どす黒い動機が隠れていました。

何も知らなければ、序盤のエピソードは単なる日常の風景として「平和な話だな~」とスルーしていたかもしれません。でもずっと細かな伏線が張られていたのですね……。

あせびの君の計画を何とか阻止しようと奮闘したものの、努力の甲斐なく殺されてしまった早桃が可哀想でした。
とても彼女ひとりでどうにかできる相手ではなかった……。

若宮が簡単に騙されるような人物ではなかったことが救い。
最後にすべての謎を解き明かしてみせた手腕はお見事でした。

アニメ版では浜木綿が好みのキャラだったのですが、小説版では真赭の薄(ますほのすすき)の魅力が一段と伝わってきて大好きになりました。気高く、優しく、美しい。
「菊野、懐剣をおよこし」という覚悟のこもった台詞は、アニメでも小説でもとても聴きごたえがありました。この本で一番好きなシーンかもしれません。

これから浜木綿付きの女房を務めることが決まり、また登場してくれるはず!と活躍を期待しています。

第1巻は女性キャラクター側メインで描かれており、同じ時期に男性主人公である若宮サイドでは何が起きていたのか? という点は第2巻『烏は主を選ばない』で描かれます。
そちらも聴き終わりましたので、また別の記事で感想を書きたいと思います。

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